アイラ島南部に蒸留所を設立したのが1815年
閉鎖と再開を繰り返しながら「アードベギャン」という名の
熱狂的なファンを作り上げ、今や押しも押されぬ人気蒸留所に
そんな「アードベッグ」を今回取り上げてみた。

自称アードベギャンの私が、アードベッグと出会ったのは
今から10年以上まえに遡る。

出会いは突然、ラブストーリーぐらい突然にやってきた。

Barの名前は憶えていないが、リカとカンチがカウンターで
しっぽりやっていそうな洒落乙な店だった。

店に入ると江口似のロン毛に案内されカウンターに座る。
ロン毛が私の前にコースターを置き、注文を聞いてきた。

こうした場所では大人のマナーが試されると聞いたことがある。

初めてだから優しくしてね、、なんてロン毛に言えるはずもなく
こうした場所に不慣れな事を悟られまいと
絞りだした「ビール」の3文字を噛んだのはいい思い出だ。

酔ったせいか、雰囲気にも大分慣れた頃
チョット背伸びを、中2の女子ぐらいチョット背伸びをして
ロン毛にお薦めのウイスキーをオーダーすると
ウイスキーの棚から1本選びカウンターに置いた。

そのボトルを見て一瞬で虜になった。いわゆる一目惚れというやつである。
リカとカンチである。

漆黒のボトルカラー、本来は濃いグリーンだが店内の薄暗さでそう見えた。 
そして何とも悩ましいボディライン。
極めつけはセンスしかないロゴデザイン。
引っ越しの際には、表札をこのデザインでお願いしたい。本気。

ルックスは文句なしだが中身はどうだ?

ロン毛がグラスにアードベッグを注ぎ入れる。
その刹那、強烈な香りが鼻を突きさす。
その香りに一瞬躊躇したが、勇気を出して未知の領域に足を踏み入れる。
最早、川口浩探検隊である。

美味い。美味すぎる。

隊長ご報告がありますと言わんばかりに
コレを薦めてくれたロン毛に感動を伝えると
その後も何本かお薦めのウイスキーを出してくれたのだが
アードベッグを超えるものはなかった。

無人島にもっていくならこの1本の決定である。
行く予定はないが、、、

そんなアードベッグも今となれば随分と高い女になったもんだ
しかも4月からの値上がりも決まっている。

だが、元来金のかかる女は嫌いじゃない
私は今後もこいつを飲み続けると思う。

これを書いている途中に思いだしたのだが
江口ではなく金八寄りのロン毛だった事をここに訂正させていただく。

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